【タイ】タイ警察中央捜査局(CIB)はタイ政府汚職防止委員会(PACC)、汚職取締委員会(NACC)、会計検査院(SAO)との共同で、バンコク都庁(BMA)職員7人を逮捕した。BMA所有のバスを巡り、修理代と偽って280万バーツ(1200万円相当)を着服した疑い。7人は容疑を否定しているという。
これまでの調べによると、逮捕された7人は文化・スポーツ・観光課に所属。同課が所有する40〜50人乗りのバス5台の故障を偽り、修理の見積もりのみ取り寄せ、会計課に拠出を要請していた。領収書も勝手に作っていたという。これまでに明らかになった虚偽は28回に及び、7人が着服したとされる金額は279万バーツに上る。
逮捕された職員7人は男5人、女2人で、タイ警察のホームページでは氏名や逮捕状の詳細などが明記されている。元々は8人の関与が疑われていたが、1人は今年初めに拳銃自殺している。また、BMAではスポーツジムで使用するトレーニングマシーンを不当価格で購入した疑いがあり、取り調べの対象となった職員が今回逮捕された7人と同一のグループだったとも報じられている。当時、市場価格の2〜3倍でのトレーニングマシーンの購入が疑われたが、BMAは今年1月、汚職の証拠はないと発表している。
BMAは最近も、ウィークエンドマーケット(チャトゥチャック市場)のテナント料の徴収で職員の汚職が疑われ、裁判沙汰となっている。