タイ 年初からの類鼻疽患者2100人超、64人死亡
- 2024/8/16
- タイ社会
【タイ】タイ保健省によると、年初から8月14日までに国内で報告があった類鼻疽(るいびそ)の患者は2117人で、このうち64人が死亡した。東北地方、特にムクダハン県、ヤソートン県、アムナートジャルーン県、ロイエット県、ナコンパノム県で患者数が多く、大半は農業従事者だった。
類鼻疽は類鼻疽菌という細菌による感染症で、汚染された土壌の粉じんや水の飛沫(まつ)などの吸引、皮膚の傷が土壌などに汚染されて感染する。人から人への感染は通常みられない。潜伏期間は通常3〜21日だが、1年以上に及ぶこともある。症状は発熱、気管支炎、肺炎、胸痛といった呼吸器症状やリンパ節炎をともなう小結節形成など。腎不全や糖尿病などの基礎疾患があると重症化しやすく、敗血症性ショックを生じることがある。