【タイ】観光スポーツ省は政府機関や民間企業と連携し、ホテルやレストランから回収した使用済み食用油を持続可能な航空燃料(SAF=Sustainable Aviation Fuel)の原料として活用する「Fry to Fly」プロジェクトを開始した。廃棄物の削減や環境負荷の軽減を図るとともに、持続可能な観光産業の構築を目指す。健康被害の防止にも向け、使用済み油の再利用を避けるよう呼びかける。
同省観光局、持続可能な観光特別地域開発管理機構(DASTA)、タイ政府系石油会社バーンジャーク・コーポレーション(BCP)、タイホテル協会(THA)、タイレストラン協会が10月5日、持続可能性と環境分野に関する知識・専門性の共有に向けた覚書を締結した。この枠組みでは、ホテルや飲食店から使用済み食用油を体系的に回収してSAFの製造に活用する。廃棄物を資源として再利用する循環型経済(Circular Economy)の考え方に基づく取り組みで、事業者や一般消費者に対して揚げ油の再使用を控えるよう啓発活動も実施する。
ナッタリーヤー・タウィーウォン事務次官は、「持続可能な観光とは観光地の保全だけではなく、業界全体の仕組みを見直すことを意味する」と説明。「Fry to Flyは、観光・サービス産業で発生する使用済み食用油を新たな価値のある資源として循環させ、ホテルや飲食業界と航空業界を結び付ける好例」と述べた。観光客数の拡大だけでなく、質と持続可能性を重視した観光産業の発展を目指し、経済・社会・環境の各側面で長期的な効果を生み出したい考え。

























