【タイ】バンコク首都圏で発生している洪水の影響が、産業、交通、観光施設に広がっている。タイのメディアがロイター電として伝えるところによると、トヨタ自動車は部品供給の混乱を受けてタイ法人の3工場および合弁会社トヨタ・オート・ワークスの生産拠点の操業を一時停止した。タイ国際航空(THAI)も従業員の出勤が困難になったことから、9月30日から10月6日まで国内外向け航空貨物の受託を停止した。両社は早期の事業再開を目指している。
また、バンコク東部の遊園地・ウォーターパーク複合施設「サイアム・アメージングパーク」は9月30日、6カ月間の休園を発表した。敷地面積約300ライ(1ライ=1600平方メートル)の施設は9月26日以降の豪雨に伴う洪水でほぼ全域が浸水し、5日間にわたって水没状態が続いた。
今回の洪水は同園にとって過去最悪の被害となったという。2011年の大洪水では被害が敷地の30%にとどまったのに対し、今回はほぼ100%が被災した。大型人工海浜プールも大きな被害を受けており、大規模な改修が必要になる見込み。園内で運営する動物園でも被害が発生し、9月27日には浸水したシカ科動物10頭が救出された一方、6頭の死亡が確認された。
各アトラクションの機械設備も浸水による損傷が懸念されている。9~10月の学校休暇期間や年末の催事による収入が失われることから、損失額は1億バーツ(5億円相当)を超える可能性がある。運営会社は全アトラクションの安全点検と園内全体の改修を実施するため6カ月間の休園を決定した。復旧には少なくとも3~4カ月を要する見通しで、来年のソンクラーン(タイ正月、水かけ祭り)前までの営業再開を目指している。
1980年11月に開業したサイアム・アメージングパークは、東南アジアで最も歴史のある遊園地・ウォーターパーク複合施設として知られる。



























