【タイ】投資委員会(BOI)は、ドイツの半導体大手インフィニオンがバンコク東郊サムット・プラーカーン県に新工場を開設すると発表した。投資額は480億バーツ(2兆3000億円相当)超で、10月1日に開所式を行う。パワーモジュールの製造、半導体試験、研究開発(R&D)機能を備え、タイ人5000人超を雇用する。
同工場はドイツ、中国に続くインフィニオンの3カ所目のパワーモジュール生産拠点となり、電気自動車(EV)、エネルギーシステム、データセンター向け製品を生産する。BOIは投資認可の条件として、製造・研究開発分野で600人超のタイ人技術者の育成や海外研修、大学との連携による半導体関連教育の推進を求めている。
インフィニオンはタイ企業14社以上の育成や半導体関連サプライチェーンへの参入支援を進めるほか、高付加価値部品の現地調達拡大を目指す。研究開発費として28億バーツ以上を投じる計画で、技術移転や産業基盤強化への波及効果も期待される。
BOIは今回の投資を、政府が策定した国家半導体戦略の成果と位置付けた。同戦略は、今後5年間で少なくとも5000億バーツ、2050年までに2兆5000億バーツの投資誘致を目標としており、半導体産業を電子産業の高度化と高付加価値化の柱に育成する方針。現在、タイの半導体・電子産業には約900社、33万6000人超が従事している。



























