【タイ】鶏卵の価格が1個4バーツ(19円相当)と2年ぶりの高値となっている。猛暑による供給減と飼料価格の上昇が主因で、気候が落ち着く10月まで高騰が続く見通し。
タイのメディアが報じるところによると、中部アーントーン、東部チョンブリー、チャチュンサオ、北部チェンマイの4県の養鶏協同組合をはじめとする鶏卵農家の各組合が、混卵の農場出荷価格を1個3.80バーツから4バーツに引き上げ、8月7日に適用した。猛暑と降雨が続く不安定な天候で産卵数が減少し、気候変動で鶏が病気にかかりやすくなり、各農家は栄養補助剤を与えて健康維持を図っているという。
価格上昇によって飲食店が比較的安価な小ぶりの卵を選ぶ可能性がある。ただ、屋台料理の目玉焼き(通常1個10〜15バーツ)の価格は変わらないとみられる。
商務省国内通商局(DIT)によると、8月の1日あたりの生産量は平均4340万個と、通常より3%少ない見通しだ。ただ、農業協同組合省畜産局によると2025年の鶏卵生産量は1日あたり平均4300万個で、今年よりさらに少なかった。国内消費が97%で、残りが輸出向けだった。
国内通商局は8月13〜31日、生活必需品を割安価格で販売している生活費抑制策「タイ・ヘルプ・タイ(タイ・チュアイ・タイ)」に合わせ、342万個の鶏卵を市場価格より10%安く販売する予定。気候が10月に改善(雨期明け)して産卵数が回復することで、熱関連の疾病リスクが下がって市場への供給が増え、価格は下落すると見込まれる。
鶏卵農家の経営負担も増しているという。飼料価格は年初の1キロあたりおよそ13バーツから、現在は14〜16バーツに上昇している。



























