タイは人材不足もAI投資が先行、63%が「スキル確保が緊急項目」 ニールセンIQ調査

【タイほか】タイのメディアが米国の市場調査会社ニールセンIQの調査結果として伝えるところによると、タイは深刻な人材不足にもかかわらず、アジアで最も積極的な人工知能(AI)市場として台頭している。タイ企業の79%がAI投資を50%以上増やすと回答し、調査対象国で最も高い割合となったという。

 調査は、中国アリババグループのクラウドサービス事業「アリババクラウド」がニールセンIQに依頼し、タイ、シンガポール、マレーシア、インドネシア、フィリピン、香港、日本、韓国のアジア8市場で実施した。アジア全体では、企業がAIの試験段階を超え、生産性の向上や競争力の強化を目的に導入を加速している。回答企業の90%がAI導入に前向きで、95%がAI製品・サービスへの支出増を予定。半数超が、今後1年間でクラウド基盤、開発プラットフォーム、AIモデルへの予算を20%以上増やすとした。

 アリババクラウドは、「調査結果は、拡張性と安全性を備えたクラウド基盤とAIモデルが、今後10年の主要な技術プラットフォームになることを裏付けている」と述べている。アジア企業の75%はAIがすでに業務に不可欠だと回答し、90%がAI開発プラットフォームやAIモデルを導入済みとした。一方、AIを優先事項としない企業はわずか1%にとどまった。

 企業が優先するAI活用分野は、データ分析・意思決定(66%)が最も多く、次いで顧客サービス・チャットボット(64%)、マーケティング・コンテンツ生成(58%)、製品開発・コーディング(55%)、人事(38%)が続いた。目的は、新規事業創出やイノベーション加速(64%)とコスト削減(63%)が中心だった。

 AIとクラウドを統合したプラットフォームへの需要も高まっており、回答企業の45%が完全統合型を支持し、複数クラウドを併用するハイブリッド型を選んだ34%を上回った。一方、懸念としてはデータのプライバシーと安全性(48%)、導入コスト(42%)、AI人材の不足(37%)などが挙げられた。

 タイは人材不足がより深刻で、タイ企業の63%がAIスキルの確保を最も緊急の支援項目と回答し、53%が導入コストを主要な障壁とした。また、タイを含む複数市場では、高品質な現地語対応AIモデルの不足が普及の妨げとなっており、地域のビジネス環境に対応できる多言語AIへの需要が高まっている。

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