燃油高騰で中国からのチャーター便200便超が運休 タイ政府観光庁、夏季キャンペーン延長を検討

【タイ】世界的な燃油価格の高騰により中国からのチャーター便が200便以上運休となり、タイの観光誘致キャンペーン「Thailand Summer Blast」の予算7000万バーツ(3億5000万円相当)が未使用のまま残っていることが分かった。タイ政府観光庁(TAT)は、同キャンペーンの実施期間を9月まで延長する方向で手続きを検討している。

 中東情勢の影響で世界的にエネルギー価格が上昇し、航空会社の運航コストが増加。タイ観光業の主力である近距離市場の中国からのチャーター便はこれまでに200便以上が欠航した。TATは1便あたり35万バーツの補助金を出しているが、他国では50万〜100万バーツを支給する例もあり、競合国との競争で苦戦を強いられている。この結果、チャーター便枠の返上が発生し、キャンペーン予算が使い切れない状況となった。

 TATはキャンペーン期間を当初予定の6月末から9月末に延長し、残った予算を長距離市場やインセンティブ旅行の需要喚起に充てる方針を打ち出した。旅行形態にも変化がみられ、団体旅行から個人旅行へのシフトが進んでおり、こうした市場の動きに対応する必要がある。

 具体的には、新規セグメント開拓、体験型観光、異業種との連携、持続可能な成長を柱とする「NEXT」戦略を推進する。日本市場では女性旅行者に焦点を当てるという。

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写真:newsclip

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