【タイ】タイ工業連盟(FTI)自動車部会の発表によると、2月の自動車生産台数は前年同月比3.43%増の11万7952台となった。前月比では0.37%減少したものの、輸出向け乗用車の増産や、国内販売向け1トンピックアップトラックの生産拡大が全体を下支えした。
2月の国内向け自動車生産は前年同月比0.97%増の3万6946台だった。1トンピックアップトラックの国内販売向け生産が、同55.98%増の1万6997台と大きく伸びた。乗用車の国内向け生産は同25.40%減の1万8493台と低調だった。
完成車の輸出向け生産は前年同月比4.59%増の8万1006台で、うち乗用車は同22.83%増の1万6458台だった。1トンピックアップトラックの輸出向け生産は同0.77%増の6万4548台で横ばい圏にとどまった。
2月の国内新車販売台数は前年同月比2.17%減の4万8242台。前月比では34.75%の大幅減となった。電気自動車(EV)の販売が同18.56%減少したほか、ピックアップトラックや内燃機関(ICE)車も、金融機関の融資審査の厳格化を背景に販売が伸び悩んだ。EV販売の減速については、購入補助を伴うEV3.0政策の終了が影響したとみられる。
車種別では、乗用車とSUVが2万8635台で全体の6割を占めたが、前年同月比では6.84%減少した。内訳を見ると、バッテリー式EV(BEV)は前年同月比18.56%減の6168台。一方、ハイブリッド車(HEV)は18.98%増の1万2706台だった。ピックアップトラックの販売は同1.41%減の1万2998台。
完成車の輸出台数は前月比39.02%増の8万1195台となったものの、前年同月比では0.05%減とほぼ横ばい。アジア、オーストラリア、欧州向けが減少する一方、中東向けは引き続き堅調だった。ただ、中東情勢の緊張によってホルムズ海峡を通過できず、インドやシンガポールで待機を余儀なくされるケースも出ており、今後の輸出動向に不透明感が残る。
スラポン・パイシットパタナポン顧問は、国内経済の低成長や購買力の弱さに加え、国際情勢の不安定化によるエネルギー価格上昇がインフレ圧力となり、自動車需要に影響を及ぼす可能性があると指摘。2026年のタイ経済成長率は1.2%にとどまるとの見方もあり、自動車・二輪車市場の先行きには引き続き注意が必要としている。
























