【タイ】タイ運輸省は、バンコク都市鉄道のレッドラインとパープルラインの2路線を対象に、1日40バーツの均一運賃制度の導入準備を進めている。財務省も必要な予算の拠出に同意しているとされ、次回の閣議で承認されれば、12月1日から実施される。
実現すれば、乗客は1日40バーツで両路線を無制限(乗り放題)で利用できる。現在の運賃上限20バーツ制度は11月30日で終了する。2026年度の中央予算から補助金が拠出される見通し。同制度は毎年見直され、そのつど予算配分の適合性が確認される。
バンコク都市鉄道のネットワークは急拡大しており、運賃引き下げをめぐって議論が続いている。前政権が全路線で運賃上限20バーツとする計画を立て、10月1日開始をごり押ししたが、関連法の成立が間に合わず、政権交代も重なって実施には至らなかった。年間最大70億バーツの補助金が必要になることが、見送りの最大の理由だったとされる。今回の1日40バーツ均一運賃制度は政府にとって負担が軽く、往復乗車の乗客を対象に合理的とされる。
●バンコク都市鉄道で新たな運賃案、今度は一部路線で「1日40バーツで乗り放題」
●都市鉄道のパープル&レッドライン、運賃上限20バーツを11月末まで延長





















