タイ、MotoGP開催を5年間延長 2027~31年、予算40億バーツ

【タイ】タイ政府は11月4日の閣議で、二輪レース「MotoGP世界選手権」を2027年から2031年まで引き続き開催することを承認した。観光スポーツ省の提案によるもので、大会運営には39億9786万バーツ(190億円相当)が充てられる。

 アイヤリン・パンリット政府副報道官によると、MotoGPは世界207カ国で8億人以上が観戦する人気のモータースポーツで、タイは2018年から開催地となっている。大会は国際的なスポーツイベントを運営できる能力を示す場となり、アセアン地域におけるスポーツ拠点としての地位を高めてきた。

 経済効果も大きく、これまでに249億バーツをもたらしたと推計される。大会期間中は1日平均150万人超の来訪者があり、宿泊、飲食、交通など幅広い分野に収益を生んでいる。観客数は平均で20万人を超え、国内外から集まるファンが観光産業を押し上げている。

 政府はこうした実績を踏まえ、今後5年間の開催継続によって観光を軸とした経済成長を維持し、国際的なスポーツイベントの舞台としての存在感をさらに高めたい考え。

アイヤリン副報道官 写真:タイ首相府

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