【タイ】タイ工業連盟(FTI)自動車部会が2月24日に発表したところによると、2025年1月の自動車生産台数は、前年同月比25%減の10万7103台だった。2024年12月単月は前年同月比17%減の10万4878台で、台数自体は微増しているが、減少幅は拡大した。「今年は回復する」といった楽観の声が聞こえていたが、実際には年明けから生産減となり、FTIは「ショックを受けている」と嘆いた。
2025年1月の自動車(新車)販売台数は前年同月比12%減の4万8092台。2024年12月単月は前年同月比21%減の5万4016台で、減少幅は縮小したが販売台数は落としている。ただ、バンコク首都圏では毎年11月下旬から12月上旬にかけて自動車・自動二輪の展示販売会「モーターエキスポ」が開かれ、受注台数が短期的に伸びる。12月と1月の単月での比較は難しいとされる。
FTIは先行きについて、タイ国内市場で自動車購入時のローン審査が緩和されていくか、輸出市場で米国の関税政策がどのように影響していくかなどが、見極めのポイントになるとしている。米国は今年4月をめどに25%前後の関税を自動車にかけていくと報じられている。タイの自動車輸出先のトップは、豪州、フィリピン、日本の順。