タイ憲法裁が民主派政党への訴え2件受理、首相指名選挙前日に 民主派は抗議集会

【タイ】タイの公共放送タイPBSなどによると、タイ憲法裁判所が12日、5月14日の議会下院(定数500)総選挙で第1党となった革新系民主派のガウクライ党(ムーブフォワード党)と同党のピター党首に対する訴え2件を受理したことを受け、ガウクライ党の支持者数百人が同日夕方、バンコク都内の高架鉄道BTSナショナルスタジアム駅近くに集結し、憲法裁とその背後にいるとされる王党派を非難した。

 ピター党首は13日に国会で行われる首相指名選挙に民主派8党の統一候補として出馬する予定だった。選挙前日の憲法裁の動きは、王党派による露骨な揺さぶりと受け取られている。

 民主派8党は下院で312議席を確保したものの、首相指名選挙にはプラユット軍事政権(2014~2019年)が議員を選任した非民選で王党派の議会上院(定数250)も投票するため、票読みは厳しい。憲法裁による訴え受理は、世論の圧迫を受ける上院に、ピター党首に反対票を投じる口実を与えるものと受け取られている。

 裁判所や軍、警察、官僚機構を抑える王党派に対し、民主派は選挙での投票や抗議デモ以外の手段がない状況だ。民主派は13日、首相指名選挙が行われる国会議事堂周辺で集会を行う予定。

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