タクシン元首相、首相、最大野党前党首、国王次男 相次ぎチェンマイ入り

【タイ】タイの公共放送タイPBSなどによると、タクシン元首相(74)、タクシン派政党プアタイ党所属のセーター首相(62)、最大野党ガウクライ党(ムーブフォワード党)のピター前党首(43)、ワチラロンコン国王(71)の次男で米国在住のワチャレート氏(42)が相次いで北部チェンマイを訪れた。

 タクシン氏は14〜16日、生まれ故郷であるチェンマイを17年ぶりに訪れ、先祖の墓参りや有名寺院の参拝、現地の友人との会食、政府プロジェクトの視察など多忙な日程をこなした。15日には視察でチェンマイを訪れたセーター首相、義弟のソムチャーイ元首相(76)らと夕食をともにした。

 タクシン氏は昨年8月、15年に及ぶ事実上の国外亡命生活を終え帰国し、裁判所で権力乱用などで禁錮8年を宣告された。健康問題を理由に、刑務所ではなく警察病院に収容され、同月末、恩赦で刑期が1年に短縮された。先月18日、仮釈放された。仮釈放されて以降、体調不良をアピールするためか、人目に触れる場所ではいつも首にコルセットをはめていたが、セーター首相らとの会食ではコルセットを外し、いたって元気な様子だった。タクシン氏は翌16日、コルセットを外した状態で記者団の質問に応じ、刑期を病院で過ごしたのは仮病ではないのかという質問に対し、「本当に病気だった。今は気分がいいから健康になった」などと釈明した。

 ピター氏は16、17日、北部の山火事の実情を視察するためとして、チェンマイを訪れた。

 ワチャレート氏は18日、自身のフェイスブックにチェンマイ郊外の有名寺院の写真を投稿し、チェンマイを訪れていることを明らかにした。

 ワチャレート氏は母親で国王の2番目の妻だったスジャリニ・ウィワチャラウォン氏(61)、兄、弟2人とともに1996年にタイを離れ、母、兄弟とともに王族の称号を失った。以来、米国で暮らし、弁護士として働いている。昨年8月、27年ぶりにタイに帰国し、12月にも再度来タイした。今回は3月上旬からタイを訪れている。

 〈タクシン・チナワット〉1949年、タイ北部チェンマイ生まれの客家系華人。中国名は丘達新。警察士官学校を卒業後、米国に国費留学し、刑法学博士号を取得。帰国後、警察に勤務するかたわら、官公庁へのコンピュータリース、不動産開発などを手がけ、1987年に警察中佐で退職。その後、携帯電話サービス、通信衛星などを展開するタイ通信最大手チン・グループを育て上げた。1998年に政党を設立。地方、貧困層へのばらまき政策を掲げ、2001年の下院総選挙で大勝し首相。2005年の総選挙も圧勝、首相に再選された。王党派との対立が深まり、2006年9月の軍事クーデターで失脚し、2008年から事実上の国外亡命生活に入った。2023年5月の総選挙後、王党派とタクシン派が連立を組むことで合意し、タクシン氏は同8月、15年ぶりに帰国した。

 

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