【タイ】アヌティン・チャーンウィーラクーン首相に700万バーツ(3200万円相当)が送金されたとする偽の取引記録画像がフェイスブックに投稿された事件で、タイ警察サイバー犯罪捜査課(CCID)は10月28日、画像投稿に関与したとして該当ページを所有する男(26)を逮捕した。男は警察に出頭したものの、報道陣の質問に「自分は(同ページ)所有者ではない」と答えたという。
捜査の発端は、約13万人のフォロワーを持つフェイスブックページ「Godd Dam」が10月26日、アヌティン首相名義の銀行口座に700万バーツが送金された証拠だとする画像を掲載したことによる。投稿には、アヌティン現首相が副首相を務めていた2023年に支払われた「賄賂」だったと書かれていた。
政府はこれに対し、フェイクニュースだとして直ちに否定。「画像は事実をゆがめ、与党プームジャイタイ党党首でもあるアヌティン首相の名誉を傷つける目的で作成されたもの」と非難した。取引記録画像にロゴが使用されていたカシコン銀行も同日、「受取口座番号は同行のシステム上に存在しない」と表明した。そもそも、同行スマホ向けアプリ「K PLUS」の送金上限額は1日500万バーツのため、700万バーツの送金自体が不可能だと指摘した。
警察は、虚偽情報を共有した人物についても法的措置を取る可能性があると示唆。対象者の1人として、最大野党プラチャーチョン党のラックチャノック・シーノーク下院議員の名前を挙げた。同議員は国内でも高い人気を持つ政治家の1人で、フェイスブックの主要アカウントのフォロワー数は200万人超、インスタグラムのフォロワー数は69万人に上る。アヌティン首相も27日、同画像を共有したラックチャノック議員に対し、法的措置を検討していると述べていた。
逮捕された男は、プラチャーチョン党の前身だったガウクライ党(前進党)と関わりがあったと報じられている。


























