【タイ・日本】タイ首相府は10月12日、アヌティン・チャーンウィーラクーン首相が訪タイ中の岸田文雄元首相と会談したと発表した。両氏は自動車産業やエネルギー分野での日タイ協力の強化について意見を交わした。
アヌティン首相は、2027年に日タイ外交関係樹立140周年を迎えることに触れ、両国が政治、経済、貿易、投資、産業分野で緊密な協力関係を築いてきたと強調。日系企業がタイの産業発展、雇用創出、経済成長に大きく貢献してきたと評価し、タイが地域の重要な生産・投資拠点であり続けているとの認識を示した。
自動車産業を巡る協議では、EV(電気自動車)への移行と既存の自動車生産基盤の維持が主要議題となった。アヌティン首相は、輸入EVの増加が国内の自動車生産に与える影響に関する懸念に言及し、同EV向けの物品税措置について説明したうえで、政府として国内でのEV生産促進と既存の自動車産業基盤の維持を両立させる方針を示した。
日本の自動車メーカーに対し、タイをEVサプライチェーンの一部として活用するよう呼び掛けた。投資、技術移転、人材育成を通じて生産基盤と雇用を維持し、タイ自動車産業の国際競争力向上につなげたい考えを示した。
岸田元首相は、シリワンナワリー・ナーリーラッタナラーチャカンヤー王女が愛知・名古屋2026アジア競技大会に参加したことに言及。こうした交流があらゆるレベルにおける日タイ両国の緊密な結び付きの表れだと評価した。
両氏はエネルギー分野でも意見交換し、クリーンエネルギー利用拡大や温室効果ガス排出削減に向けたエネルギー転換で協力を進めることを確認。岸田元首相はエネルギー技術分野での支援と技術協力への意欲を表明した。
ほか、2027年の日タイ外交関係樹立140周年、両国の皇室・王室間の交流についても話題となり、長年にわたる友好関係を確認した。アヌティン首相は、ノルウェーのハーラル5世国王の葬儀への参列に伴う訪問時に秋篠宮皇嗣殿下と面会したこと面会したことに触れたほか、先の訪日時には現地の「チーム・タイランド」と経済、貿易、投資分野で意見交換を行ったことを紹介し、日タイ関係を重視する姿勢を改めて示した。


























