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【連載】SimLex ERP「誕生までの軌跡」0章 海外専用業務ソフトウエアの開発販売
- 2026/9/24
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古賀敏生|SimLex Development Co., Ltd. Director
数十年にわたる経験と思考が、どのように現在のSimLex ERPの設計思想へとつながったのか。その原点から辿ります。
私は創業以来、SimLex ERPの設計に携わってきました。しかし、SimLex ERPの思想は、会社を創立したときに突然生まれたものではありません。会社を創立する以前から、仕事を通じて感じてきた疑問や課題、そして「もっと本質的に、もっとシンプルにできないか」という思考の積み重ねがありました。
振り返ってみると、その一つひとつの経験と思想がつながり、現在のSimLex ERPの設計思想へと結び付いています。言い換えれば、SimLex ERPには、私がこれまで歩んできた思想の軌跡そのものが埋め込まれていると言っても過言ではありません。
このページでは、SimLex ERPの機能や技術を説明するのではなく、「なぜ、SimLex ERPはこのような設計になったのか」を、その原点から順を追ってご紹介していきます。SimLex ERPが生まれるまでに、どのような経験があり、どのような問いが生まれ、そしてそれがどのような思想へと発展していったのか。
その軌跡を知っていただくことで、現在のSimLex ERPを、単なるERP製品としてではなく、その背景にある思想とともに理解していただければと思います。
第0章 SimLex ERP 誕生前史
― コンピュータとの出会いから、スケジューラ、そしてERPの芽生えへ ―
SimLex ERPは、2012年に突如として生まれたものではありません。
その原点は、28歳から35歳に至るまでの怒涛の探究期にあります。
この時期の一貫した軸は、「既存のソフトウェアを使う」ことではなく、「現実の世界をコンピュータ上でいかにモデル化し、課題を解決するか」という問いでした。試行錯誤を重ねる中で、後にSimLex ERPへと結実する革新の芽が、着実に表面化していきました。
1. 原点とデータ抽出の発想(28歳〜)
- ワープロ自作による「仕組みの解明」(Toshiba Pasopia)
まだソフトウェア環境が乏しかった時代、Z80 CPUの機械語やBIOS、漢字ROMにまで踏み込み、ワープロを自作。「コンピュータが文字を扱う仕組み」を根本から理解・構築した経験が、すべての技術基盤となりました。
・画面情報をデータに変える着想(PC-98)
APIが存在しなかった当時、文字放送の画面イメージから株のけい線情報を解析し、自動処理するプログラムを作成。「目に見えている現象から、コンピュータで扱うべき情報を取り出す」というデータ化の発想を確立しました。
2. 現場(FA)と全体最適(CIM)の視点
・製造現場とコンピュータの融合(FA・シーケンサ)
シーケンサとPCをつなぎ、工場の現場データを収集・分析。機械が動く現実世界とデータの世界を架け橋し、現場の状況を情報化するノウハウを培いました。
・工場全体をひとつとして捉える(CIM)
個別の自動化から一歩進み、設計・生産計画・資材・製造・在庫を情報でつなぐCIMプロジェクトに従事。コンピュータを単なる道具ではなく、「製造そのものをひとつのシステムとして捉える」視点へ昇華させました。
3. ERPの核となる「自動化」と「スケジューラ」の覚醒(〜35歳)
・SimLex Frameworkの原型(C++コードジェネレータ)
画面定義情報からC++ソースコードを自動生成する仕組みを構築。「コードを書く」から「システムを生成する」発想への移行は、現在のSimLex Framework(モデル・定義情報からのシステム自動生成)の直接的な原点となりました。
・運命を変えた工場シミュレーター「Witness」との出会い(35歳)
イギリスの工場シミュレーター「Witness」と出会い、生産計画と連動させた際、大きな気づきを得ます。
「シミュレーション結果が作れるなら、逆に理想的な生産計画そのものを作れるのではないか」
この発想の転換により、スケジューラ構想が一気に現実味を帯び、独立と本格的な開発への大きな契機となりました。
4. スケジューラから「APS」、そして「ERP」へ
確信を得てスタートしたスケジューラ開発は、現場の複雑な制約(設備・人員・材料・納期・段取り)に向き合う中で進化。資材所要量(MRP)や在庫との統合を経て、自然な結実としてAPS(先進的生産計画システム)へ、そして全体の司令塔となるERPへと概念を広げていきました。
現実をモデル化し、コンピュータ上で動かし、課題を解決する。
28歳からの試行錯誤と探究の連続が一本の線としてつながり、2012年のSimLex ERP誕生へと結実したのです。
……
SimLex Developmet Co., Ltd. 古賀 敏生

九州大学を卒業後、大手ベアリング会社に就職し生産技術研究所にて工程設計を経験し、38才で独立後スケジューラ・生産管理システムを中心とした開発・販売を実施した。その後、タイにてSimLex Development Co., Ltd.を設立し、0ベースよりERP・生産管理システム・会計システムを開発・販売し現在に至る。


























