【タイ】社会開発人間安全保障省はバンコク都内で8月24日、国際協力機構(JICA)と協力し、アセアン11カ国の担当者を対象とした「国際社会福祉・社会保障研修」を開催した。同省アセアン社会福祉・社会保障研修センター(ATCSW)が実施し、各国代表や同省幹部が出席した。
研修では、各国や国際機関の経験を共有し、国際的な原則を地域・国内の政策に落とし込む方法を学ぶ。官民双方の参加を通じて協力体制を広げ、社会サービス分野の人材基盤を強化することも目的としている。
JICAは、ATCSWと共同で進める「ASEAN地域における社会福祉人材育成プロジェクト(JICA-ATCSWプロジェクト)」の一環として、研修の企画、専門家派遣、国際知見の提供を担い、ATCSW研修拠点の機能強化とアセアン域内の社会福祉人材育成を支援している。今回の研修はその継続事業の一部。
社会開発人間安全保障省は、「アセアン人口は6億8000万人を超え、少子高齢化、気候変動、異常な移動や避難、格差拡大など複合的な課題に直面している」と指摘。こうした問題は一国だけでは解決できず、「地域全体で包摂的な社会を築き、誰も取り残さない仕組みを整える必要がある」とした。
社会福祉および社会保障は脆弱層の支援にとどまらず、強固な社会保障制度の構築、人権尊重、地域コミュニティの強化、社会的公正の確保など幅広い役割を担うとする。同省は、「変化する社会課題に対応できる人材の育成が、アセアン共同体の持続的な発展に不可欠」と強調している。



























