【タイ】タイのメディアが国内の各銀行の分析として伝えるところによると、米国と日本が円安進行を抑えるため協調介入に踏み切ったことなどを背景に、タイバーツが対米ドルで33バーツを上回る水準まで上昇している。足元の流れが続けばバーツは当面、米ドルに対して堅調に推移する可能性が高いとみられる。
CIMBタイ銀行は、米国の雇用統計が市場予想を下回ったことで、9月の米連邦準備制度理事会(FRB)による利上げ観測が後退したと指摘。これまで米資産に流入していた資金の一部が新興国市場に戻りつつあり、バーツを含む新興国通貨の支えになっているとしている。
米日協調介入の影響については懸念を示している。日本は過去にも円買い介入を行い、主要諸国との協力を求めてきたが、経済・金融政策の基調が円安方向にある場合、介入だけでは効果が限定的となる可能性があるとしている。
日本が円安を抑えるために米国債を売却し、米国債利回りが上昇すれば、米金融市場や米経済に直接的な影響が及ぶ恐れがあると警告。「日本が国内金融システム内で円安圧力を封じ込められるのか、それとも円安と日本国債利回りの上昇が米国債市場や世界の金融システム全体の不安定化につながるのかが重要だ」としている。
カシコン銀行傘下のカシコン・リサーチセンター(Kリサーチ)によると、バーツは8月9日終値33.05バーツに対し、10日早朝は32.99〜33.01バーツで取引された。バーツは前週7日に6週間ぶりの高値となる32.87バーツを付けており、9月利上げの可能性が低下したことで米ドルが弱含んだことが背景にあるという。バーツは近い将来、32.70バーツ程度まで上昇する可能性があるという。



























