タイ政府、絹産業の高度化を推進 国産シルクを世界市場へ

【タイ】政府は、伝統産業であるタイシルクと養蚕業を世界市場で競争力のある産業に育成する方針を示した。シルク産業を支える農家、生産者、事業者の所得向上と生活改善を図り、原料から製品までのサプライチェーン全体を強化する。

 ヨッチャナン・ウォンサワット副首相兼高等教育科学研究革新相、ワッチャラポン・カーオカム副農業協同組合相、農業協同組合省養蚕局が協議し、研究開発(R&D)の方向性を示した。養蚕局を中心に蚕品種の改良、原料管理、加工技術の高度化を進め、タイシルク製品の付加価値向上と農家の安定収入につなげる。

 政府は当面の重点施策として、1)地域や事業者が生糸を借り受けて製品化・販売できる「生糸バンク」を創設し、生産資金の流動性を高める、2)農家や事業者の技能向上を図るため、現代の市場ニーズに合わせた研修カリキュラムを整備し、生産からデザイン、販売までを支援する、3)品質認証制度である「王室認定孔雀マーク」の認知度を高め、国内外の消費者が信頼できる国際的な品質シンボルとして育成する、4)熱染め・冷染めの双方を網羅した染色技術の標準化と知識データベースを整備し、製品品質の底上げと高付加価値商品の開発につなげる、といった取り組みを打ち出している。

写真:newsclip

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