【タイ】2026年のドリアン生産量(収穫期ピーク5〜6月)が前年比33%以上増える見通しとなり、タイ国内で豊作による供給増が鮮明となっている。商務省によると、今年の生産量は200万トンに達する見込みで、主要産地の東部地域ではおよそ100万トンと全国の半分を占める。
収穫が大幅に増えることで、国内市場では在庫がだぶつく可能性が指摘されている。商務省は供給過剰による価格下落を避けるため、国内外の販路拡大を急いでおり、中国の地方都市への輸出強化や、国内での販売チャネルの多様化、加工品の販売促進などを進めている。
こうした対策の一環として、スパジー・スタムパン副首相兼商務相は、最高品種とされるモーントーン種100万個を1個(1玉)100バーツで販売するキャンペーンの計画を明らかにした。対象は形状が不揃い、熟度が高めといった国内向け二級品で、果肉や味は良好とされる。
モーントーン種の市場価格は通常、輸出向けA・Bグレードを中心に1キロ140〜150バーツ前後とされる。一方、直近の小売市場では等級や産地により同101〜195バーツと幅があり、豊作の影響で価格変動が激しくなっている。2026年の平均価格が同90バーツまで下落するとの予測もあり、価格下落圧力はしばらく続く見通し。
スパジー副首相は、今年の供給増を見越して3カ月前から市場対策を準備してきたと説明。生鮮ドリアンの輸出は堅調で、2026年1月は103億1600万バーツと前年同月比67%増となった。その反動で冷凍ドリアンは同67%減の4億3900万バーツに落ち込んだ。中国向け輸出は2025年通年でおよそ94万トン、1503億バーツ(7500億円相当)に拡大した。
豊作による影響がいつまで続くかについて、スパジー副首相は「今年は供給量が多いため、市場調整に時間を要する」としつつ、加工品の拡大や新規販路の確保により、年間を通じて低グレード品も市場に流通させる方針を示している。「ドリアンは“果物の王様”であり、ドリアン価格が安定すればほかの果物の価格も安定する」と述べ、引き続き市場管理を強化する考えを示している。
ศุภจี สุธรรมพันธุ์ – Suphajee Suthumpunフェイスブックより
























