ムーディーズがタイの信用見通しを「安定的」に引き上げ FDI信頼度指数で世界25位以内に復帰

【タイ】政府は4月22日、格付け会社ムーディーズがタイの信用格付け見通しを「ネガティブ」から「安定的」に引き上げ、格付けを「Baa1」に据え置いたことについて、経済の基礎的な強さと政府の政策運営が評価された結果だと評価した。

 ラッチャダー・タナーディレーク政府報道官によると、見通し改善の背景には内外要因を踏まえたタイ経済の安定化がある。政治の安定と政策の継続性が不確実性を和らげ、長期的な経済改革を進めやすい環境が整ってきたという。

 民間投資も政府の支援策によって持ち直しつつあり、「Thailand Fast Pass」などの施策が雇用や将来の成長を後押し。景気刺激策に伴う政府債務の増加が見込まれるものの、依然として管理可能な水準にあり、国際収支や外貨準備も堅調で世界経済の変動に対応できる体力を備えているとした。

 一方、米コンサルティング会社「カーニー」が発表した2026年版「FDI信頼度指数(FDICI)」では、タイが2年連続で圏外だった25位以内に再び入った。外資企業の関心が回復していることを示すものだという。投資委員会(BOI)がデータセンター、EV(電気自動車)、クリーンエネルギーなど将来産業への優遇措置を拡充し、インフラ整備や投資手続きの円滑化を進めてきたことが、投資家の信頼回復につながったと説明した。

 ムーディーズの見通し改善とFDICIでの上位復帰は、外国人投資家のタイに対する信頼が着実に戻りつつあることを示しており、新規投資の呼び込みや経済成長、競争力強化に寄与すると政府はみている。

ラッチャダー政府報道官 写真:タイ首相府

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