【タイ】石油元売り大手のシェルと、米シェブロンが展開するカルテックスは3月4日、国内の軽油小売価格を1リットル当たり29.94バーツに引き下げた。タイ政府と世論の圧力を受け、国営エネルギー大手PTTグループやバンチャークが打ち出した価格抑制策に歩調を合わせた。
両社は中東情勢の緊迫化を背景に、3日に燃料価格を大幅に引き上げていた。カルテックスは軽油を1.80バーツ引き上げ31.74バーツとし、ガソホール95も0.90バーツ値上げした。シェルも軽油を4.20バーツ引き上げ34.14バーツとするなど、各油種で値上げを実施していた。
しかし、政府がPTTと傘下のPTTオイル・アンド・リテール・ビジネス(OR)に対し、軽油価格を29.94バーツに抑える方針を示したことを受け、状況は一転。PTTグループは4日朝、政府のエネルギー政策に沿い、国民の負担軽減を目的に軽油とガソホールの価格を15日間据え置くと発表した。
一方、バンチャークも関係当局と連携してエネルギー供給の安定確保に努める姿勢を示し、当面は燃料価格を現行水準に据え置くと表明。エネルギー市場の変動が続く中、調達やコスト管理を慎重に行い、価格はコストや市場環境を踏まえて適切に判断するとしている。
























