選挙で敗北のタクシン派プアタイ党、連立参加で合意 アヌティン政権継続へ

【タイ】タイで2月8日に投開票された下院議員選挙(定数500)の暫定結果を受け、第1党となったアヌティン・チャーンウィーラクーン首相が党首として率いるプームジャイタイ党は13日、タクシン・チナワット元首相が実質的な支配者のプアタイ党と、連立政権を樹立することで合意したと発表した。両党の獲得議席は暫定集計で計267議席となって過半数を確保。アヌティン政権が継続する見通しとなった。

 選挙管理委員会(EC)が公表した開票率94%時点の暫定結果で、プームジャイタイ党が193議席(小選挙区174、比例代表19)、プアタイ党が74議席(同58、16)を獲得。公式結果で議席数が変動する可能性はあるものの、プームジャイタイ党が第1党、プアタイ党が第3党となる構図はほぼ固まっている。

 両党は2023年の前回総選挙後、プアタイ党主導の連立政権で協力関係にあったが、2025年6月にカンボジアとの国境問題を巡ってプームジャイタイ党が連立を離脱。その後、ペートーンターン首相(当時)が失職し、同年9月に発足したアヌティン政権でプアタイ党は下野した。

 プームジャイタイ党の声明によると、アヌティン首相は「正式な選挙結果は未確定だが、政治的空白を避ける必要がある」として連立協議を主導。政策や閣僚ポストについて今後詰めの協議を行うという。プアタイ党も協議の結果、政権参加を支持する意見が大勢を占めたとしている。

 一方、小政党7党が首相指名でアヌティン現首相を支持する意向を表明しており、プームジャイタイ党は第4党に躍進する見通しのクラータム党とも連立交渉を進めている。実現すれば、連立与党の議席数は330を超える。

 ただ、開票作業や投票用紙を巡る不備の指摘も相次いでおり、正式な選挙結果の確定には時間を要する見通し。過去に対立経緯のある両党が、政治の安定化に向けて協調を維持できるかは未知ともいえる。

●得票数で第4党のクラータム党、連立参加に意欲 タイ下院総選挙
●タイ下院総選挙、途中経過発表でプームジャイタイ党が先行 正式認定には数週間

写真:プームジャイタイ党フェイスブックより

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