日系企業の対タイ投資、6000億円規模に倍増 自動車・電子・デジタルが牽引

【タイ】首相府がタイ投資委員会(BOI)の発表として伝えるところによると、日系企業による対タイ投資が2025年に1200億バーツ(6000億円相当)近くに達し、前年から2倍以上に拡大した。主な投資分野は自動車、電子、デジタル関連で、「タイ経済の成長に対する日系企業の信頼が回復している」と分析している。

 BOIは1月30日、ジェトロ・バンコク事務所の阿部一郎所長、在タイ日本商工会議所の佐藤弘康会頭らを出迎え、タイ進出日系企業を対象とした景気動向調査の結果の報告を受けた。2025年11~12月に実施された同調査で、2026年前半のタイ経済は過去6四半期と比べて改善すると見込む企業が増加していることが分かった。

 ナリット・タートサティーラサックBOI事務局長は、「世界情勢の不確実性が高まる中でも、日本の企業はタイの潜在力を評価し、長期的な主要投資拠点として位置付けている」と強調。「投資はハイブリッド車、半導体組立・検査、電子基板、航空機部品、バイオ技術、データセンター、再生可能エネルギーなど新技術分野へと明確にシフトしている」と述べ、「今後も日系企業との連携を強化し、国内サプライチェーンの強化と競争力向上を図っていく」考えを示したという。

 首相府によると、2025年の日本からの投資奨励申請は前年比17%増の311件で、投資額は同146%増の1190億バーツだった。自動車・部品、電子、デジタル分野が中心で、タイが日系企業にとって「アセアンの主要生産拠点」で期待を示している。

●タイ進出日系企業の業況感、2026年上期は「プラス1」の見通し バンコク日本人商工会議所調査
●タイ投資委員会、2025年の投資申請額が過去最高の10兆円相当 高度技術・グリーン分野が牽引

写真:タイ首相府

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