【タイ】タイ南部パンガー県のシミラン諸島国立公園で、来園客のプラスチック製リストバンドを誤って飲み込んだウミガメが、約1カ月後に無事排出した。国立公園の獣医師らが12月19日、明らかにした。
シュノーケリング中の来園客が、絶滅の恐れがある海洋生物のウミガメにリストバンドを与えて摂取させたとの情報が11月21日、同公園に寄せられた。通報を受けた公園当局は直ちに個体を特定し、上部アンダマン海海洋沿岸資源研究センターのシリターン希少海洋生物救護センターに搬送した。
検査の結果、異物が消化管内にあることが確認され、12月1日にX線検査と造影剤(バリウム)を用いた検査で位置を特定。健康状態を慎重に観察し、12月18日に周囲約20センチのリストバンドが便とともに排出されたことを確認した。消化管の閉塞は認められなかった。
排出後の血液検査の数値は正常な範囲内で、現在は自力で摂食・排泄が可能だという。今後、一定期間の経過観察を経て、安全が確認され次第、発見場所に近い海に戻される。
今回の事案について、シミラン諸島国立公園は、海洋ゴミや人為的な不適切行為が、知らぬ間に海洋生物に深刻な危険を及ぼすことを示していると指摘。来園客に対し、海洋生物に餌を与えないこと、触れたり妨げたりしないこと、少なくとも3メートルの距離を保つこと、海へのゴミ投棄を減らすことへの協力を呼びかけた。
อุทยานแห่งชาติหมู่เกาะสิมิลัน – Mu Ko Similan National Parkフェイスブックより





















