【タイ】トヨタ自動車は3日、温暖化ガスの排出量を実質ゼロにする「カーボンニュートラル」のタイでの実現に向け、タイ最大級の財閥CPグループ、タイ王室系複合企業サイアムセメント・グループ(SCG)と、それぞれ基本合意書を締結したと発表した。
エネルギー、データ、モビリティの3領域で、タイの資源を活かし、タイならではのカーボンニュートラルへの取り組みを進める。
合意書にはトヨタ、いすゞ自動車、スズキ、ダイハツ工業が出資し物流効率化と電動化を軸とした取り組みを推進するコマーシャル・ジャパン・パートナーシップ・テクノロジーズ(CJPT)も加わる。
エネルギー領域では、バイオマスや廃棄食料など、これまで見過ごされてきた資源を活用した水素製造や、他国に先行する太陽光や風力を活用した発電などタイの豊富な資源を活用することで、タイならではの再生エネルギーを活用する。
データ領域では、コネクティッド技術の活用による、積載効率向上や配送ルートの最適化を通じた、物流・人流の効率化を図る。
モビリティ領域では、タイのエネルギー事情や経済状況、走行距離や積載量といった使われ方に応じ、ハイブリッド車、バッテリー電気自動車など様々な電動車を提供し、より低燃費な車両への置換を含め、多様なニーズに応えながら温暖化ガスを削減する。