【タイ】タイ警察入国管理局は、ビザ免除(ノービザ)制度を悪用して繰り返しの入国(ビザラン)を続ける外国人の長期滞在を規制していく方針を明らかにした。詐欺集団の不法な長期滞在にノービザ制度が悪用され、「タイは詐欺拠点」という汚名を着せられつつあることに対処していく。
入国管理局は11月25日、ノービザ制度を悪用してビザランを続ける外国人について、滞在目的を厳しく確認していくと発表した。前回の滞在が45日以上に及んでいれば審査対象となる。「正規の旅行者・観光客は1回の滞在が平均15日程度」であり、滞在先や出国予定が明確な外国人を歓迎するとした。
今回の審査厳格化は、タイ周辺諸国での摘発から逃れてきた詐欺集団がタイに拠点を構え直すことを阻止するのが最大の狙いだが、入国管理局は「ビザランによる長期滞在は多くの不法就労につながっている」とみている。「タイ人名義(ノミニー)を利用して不法に事業を行い、就労許可申請や納税義務などの国家システムから逃れている」とし、事態の深刻さを訴えた。





















