日系デザイン会社のフォーデジット、チュラ大でサービスデザイン教育プログラムを開始

【タイ】デザイン会社のフォーデジット(本社:東京都港区)が開発したサービスデザイン教育プログラムが、チュラーロンコーン大学芸術学部図書館情報学科の授業に採用され、2025年10月に初回の授業が行われた。

 同社は日本や東南アジアでサービスデザインや顧客体験の改善支援を手がけてきた経験を基盤に、人材育成にも取り組んでいる。東南アジアではデジタル経済の成長に比べ、実務経験を持つサービスデザイン人材が不足しており、企業は採用や育成に課題を抱えている。こうした状況を背景に、同社はタイの大学と連携し、実務に近いプロセスを体験できる短期講座を開発した。

 今回のチュラーロンコーン大学での実施は、キングモンクット工科大学トンブリー校、泰日工業大学に続く3校目となる。授業には情報学を専攻する学生28人が参加し、講義やワークショップを通じてサービスデザインの手法を学んだ。大学側は「理論を実践に応用する貴重な機会になった」と評価した。

 フォーデジットは今後も、タイの複数の大学で同様の教育プログラムを展開するほか、企業向け研修としての提供も計画している。これまで沖縄で地域課題と人材育成を組み合わせたプロジェクトを行ってきた実績もあり、同社は東南アジアにおける人材育成と産業発展への貢献を目指すとしている。

株式会社フォーデジット:https://www.4digit.com/

 

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