【タイ】タイ内務省災害防止対策局(DDPM)は10月19日、北部から中部、東北部、東部にかけての16県で洪水が続いていると発表した。被害は78郡、540地区、3143村に及び、12万8800世帯、43万人が影響を受けている。死者は10人(北部ピッサヌローク県1人、ピジット県1人、中部アユッタヤー(アユタヤ)県8人)に上っている。
中部チャイナート県のチャオプラヤー・ダム下流域では上流からの流入増加に伴い、放水量が引き上げられており、DDPM水位上昇への警戒を呼び掛けている。また、南部14県では21日から25日にかけて大雨が予想され、急な増水や鉄砲水、河川氾濫、土砂災害の危険性がある。
被害が拡大している中部シンブリー県では、チャオプラヤー川の水位上昇で市街地の一部が浸水し、100世帯以上が影響を受けている。DDPMは大型排水ポンプ車や救援車両を派遣し、地元行政と連携して対応にあたっている。東部プラーチーンブリー県の防災拠点から機材を移送し、チャイナート県の地域防災センターを通じて運用するなど、広域的な資源配分が行われている。
10月19日時点で洪水が続いている県は以下のとおり。
北部ピッサヌローク、スコータイ、ピジット、中部ナコーン・サワン、ウタイターニー、チャイナート、シンブリー、アーントーン、スパンブリー、アユタヤ、パトゥムターニー、ノンタブリー、ナコーン・パトム、東部チャチュンサオ、東北部ウボン・ラーチャターニー、ウドーン・ターニー。