バンコク首都高で暴走、多重事故 警察が「徹底的な法的措置」と怒り露わ

【タイ】タイ警察が8月17日、バンコク郊外のシーラット高速道路(第2高速道路)でカーレースまがいの暴走で事故を起こしたドライバーに対し、「捜査結果に応じて徹底的な法的措置を取る」と明言した。事故は前日16日未明に発生。計11台が衝突し、3人がけがを負った。

 事故は3台の車が暴走し、カーレースを繰り広げたことで発生。コントロールを失った1台が周囲の通行車両にぶつかり、計11台の衝突を引き起こした。事故車からオイルが流れ出て、道路清掃に3時間かかったという。人的被害は3人の軽傷で済んだ。

 警察は、暴走に及んだ車両は3台としているが、虚偽の供述の可能性も見込んで、事故車11台に乗り合わせた全員の取り調べに当たっている。いずれも飲酒は確認されなかったという。警察はこのような無謀な行為に対して怒りを露わにし、「徹底的な捜査と法的措置を講じる」と明言している。

 捜査結果に応じて、公道でのレース(暴走)行為で3カ月以下の懲役もしくは罰金5000~1万バーツもしくはその両方、正犯・幇助(ほうじょ)犯・教唆(きょうさ)犯に6カ月以下の懲役もしくは罰金1万~2万バーツもしくはその両方、他人に危険を及ぼした安全運転義務違反で1年以下の懲役もしくは罰金5000~2万バーツもしくはその両方、未遂と判断された場合は本罪の3分の2の刑罰などが科されるという。

 警察はまた、暴走やレース行為を見かけた場合は速やかに、緊急通報番号「191」「1599」(全国共通警察ホットライン)、「1197」(バンコク交通警察)、「1193」(高速道路警察)に通報するよう呼び掛けている。

写真:POLICE News Varieties

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