【タイ】ペートーンターン内閣の改造で7月3日、ワチラーロンコーン国王前での宣誓式(閣僚認証式)が執り行われた。首相が停職中のため、プームタム・ウェーチャヤチャイ副首相兼内相が首相を代行する。
憲法裁判所がペートーンターン首相に職務の一時停止を命じた7月1日時点では、プームタム副首相が宣誓式前で正式に就任していなかったため、スリヤ・ジュンルンルアンキット副首相兼運輸相が一時的に首相職務を代行。宣誓式後、プームタム副首相が引き継いだ。
ペートーンターン首相は文化相を兼任することで内閣に留まっているが、首相批判を続ける上院議員が、「停職となった首相がほかの閣僚ポストを利用して内閣に居座るのは倫理に反する」とし、憲法裁に緊急の法的解釈を求めた。
また、プームタム副首相への引き継ぎ前に、首相代行として宣誓式に臨んだスリヤ副首相も、憲法で定めた閣僚資格を満たさないペートーンターン首相を文化相に任命したとして、責任を問われる可能性があるという。セーター・タウィーシン前首相も不適切な閣僚の任用を理由に、憲法裁によって解任されている。