【タイ】タイ工業省は5月15日、東部チョンブリー県チョンブリー市内の中国系リサイクル工場2カ所で立ち入り検査を実施、電子部品など有害物質を含む廃棄物550トンを押収した。エーカナット・プロームパン工業相が自ら現地に赴き、現場を見て回った。
立ち入り検査を受けたのは「Jieseng Plastic」および「Dingxing (Thai-Chinese) Metal」で、両社とも金属片やプラスチックを粉砕する事業を行っている。Jieseng Plasticは事業許可を取得していたが、電子部品など不審な廃棄物300トンが発見され、粉砕機と共に押収された。Dingxing (Thai-Chinese) Metalは事業許可さえ得ていなかった。やはり電子部品などの廃棄物250トンが押収された。さらには、細断された廃棄物が工場敷地の埋め立てに使用されていた形跡があり、土壌や水源の汚染が確認されたという。
電子部品には鉛、カドミウム、ヒ素、ベリリウムなどの有害物質が含まれるとされる。今後はタイ法務省特捜局(DSI)が引き継ぎ、地域一帯で同2社を含む計3社の中国系リサイクル工場を捜査する。
写真:タイ工業省