【タイ】タイ警察入国管理局は5月1日、複数のホテルに滞在し宿泊料を支払わずに逃げたとして、フィリピン人の男(26)を逮捕したと発表した。2024年12月以降、踏み倒しを繰り返しており、裁判所から逮捕状が発行されていた。
最初に被害届を出したのは、チャオプラヤー川沿いの高級ホテル。フィリピン人は2014年12月初め、ホテル予約サイトで同ホテルの宿泊とリムジン2回分を予約した。実際には公共交通機関で空港に向かったものの、飛行機から降りたばかりの振りをしてリムジンに乗り込み、そのままホテルにチェックイン。翌日に父親が追いかけてくると言って宿泊料を後払いにし、部屋に数人の友人を呼んで大量の料理をルームサービスで注文、全てサインで済ませた。
ホテル側は、父親を迎えに行くためのリムジンが翌日に予約されていることから、疑うことはしなかったという。しかし、リムジンが空港に迎えに行っても父親は現れず、宿泊していた息子役のフィリピン人はいつの間にかホテルから消えていた。
今年に入ってからも都内のホテルで似たような騒ぎが続き、4月にはBTS(高架鉄道)チットロム駅近くの高級ホテルが被害に遭った。警察は当初よりフィリピン人の行方を追っており、4月25日に中部パトゥムターニー県ランシット行政区内の大学で逮捕した。フィリピン人が大学生だったかは明らかにしていない。踏み倒しの被害総額は数十万バーツに上るという。