【タイ】タイ政府主導による住宅プロジェクト「タイ人のための住居(バーン・プア・コンタイ、บ้านเพื่อคนไทย)」のフェーズ1の抽選が4月にも実施される見込みだ。タイ国民に格安で貸し出される一戸建てとコンドミニアムのユニット計30万戸のうち、フェーズ1の対象は5700戸で、抽選はタイ宝くじ事務局(GLO)が実施するという。
建設地はバンコク都内の「ニコム・ロットファイ11キロ駅」周辺、同「トンブリー駅」周辺、中部パトゥムターニー県の「チェンラーク駅」周辺、北部チェンマイ県の「チェンマイ駅」周辺の4カ所で、いずれもタイ国鉄(SRT)所有地。同プロジェクトは、1000億バーツ相当の負債を抱えるSRTの経営改善も目的の一つとされる。
入居のためのオンライン登録(応募)は、アクセス集中を避けるため当初の1月20日からの前倒しで17日に開始されたが、結局は初日にパンクしてアクセス不可となった。これまでに35万人の応募があり、うち14万人が政府住宅銀行(GSB)による住宅ローンの初期審査(事前承認)に合格している。応募受付は今月中旬には終了、4月にフェーズ1の抽選となる。
住宅プロジェクトはフェーズ1以降も継続され、フェーズ 2 で 7100 ユニット、フェーズ3および4で10万ユニットの建設を目指す。家賃は月当たり4000バーツからで、30年間の居住で計99年の居住権利を得られる。いわゆる借地権付き住宅で、実質的な購入となる。