先のPM2.5濃度低下は「風で吹き飛ばされただけ?」 バンコクの大気汚染じわり悪化

【タイ】バンコク都庁(BMA)によると、1月31日午前7時時点のバンコクでの大気汚染状況は、全50区で「健康に被害が出始めるレベル」(オレンジ色)となった。微小粒子状物質(PM2.5)の1立方メートル当たりの平均値は48マイクログラム。

 28日には平均値が26マイクログラムまで低下し、25日から実施されているバンコク首都圏での都市鉄道(電車)および路線バスの無料化の効果があったとされたが、「風が吹いてホコリが吹き飛ばされただけ」という見方がもっぱらだった。タイ政府は今回の無料化で、電車の1日当たりの利用が40~50%増え、自動車の交通量が10%減ったとアピールしているが、「そもそも大気汚染と排気ガス排出の数字的な関係が不明」という批判の声が多い。都民は大気汚染の状況にかかわらず、電車やバスの無料化を歓迎している。

 「健康に被害が出始めるレベル」は、PM2.5の平均値が36.1~75マイクログラムの状態。チャチャート・シッティパン・バンコク都知事は今後1週間でのさらなる悪化を見込んでおり、対応策を素早く展開すべくタイ政府に対してバンコク都を「大気汚染エリア」に指定するよう要請している。

画像:バンコク都庁(BMA)

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