【タイ】タイのメディアが年末になると政治家に(その年の活躍によって)あだ名を付ける恒例行事で12月23日、記者に囲まれたペートーンターン・チナワット首相は自らに付けられたあだ名に「怒っていない」と笑顔で返した。
あだ名は本名のペートーンターンをもじった「ペートーンポーイ(แพทองโพย)」で、ポーイはメモを意味する。中東カタールの首都ドーハで2024年10月に開催されたアジア協力対話(ACD)の首脳会合で、手元のアイパッドを見続けて発言したことへのからかい。これに対し首相は、「『ポーイ』ではなく『パッド』、メモは紙だけど私が使ったのはアイパッドだから『ペートーンパッド』です」と冗談で返した。
ペートーンポーイに続く「養父の政府(รัฐบาลพ่อเลี้ยง)」は、実父のタクシン元首相頼りの政権を揶揄(やゆ)したもの。これに対しても「父は経験豊かで、いつも私を助けてくれている。父が首相だった頃の国は好景気だった」と返した。
また、南部で発生した洪水で「北部にはすぐに見舞いに行って南部に来ない」と批判された際にペートーンターン首相が返した「私の夫は南部人」という言葉も、流行語となった。