【タイ】ピパット・ラチャキットプラカン労相が、来年1月1日に最低賃金を引き上げることを明らかにした。全国一律で1日当たり400バーツに上がるとしている。現在は県によって異なり、1日当たり330~370バーツ。
最低賃金引き上げは、第1与党プアタイ党が掲げた下院選での選挙公約の一つ。当初はタイ独自の年度が始まる10月1日に引き上げられる予定だったが、実現していなかった。ピパット労相は今回も、「約束」として引き上げを発表している。また、「国民への新年のプレゼント」と発言したことから、経済界からすぐさま「経済状況を理解していない、ただの人気取り」とする批判の声が挙がった。
現政権は、2026年までには一律600バーツへの引き上げを目指している。