カンボジア・メディア「タイ首相逮捕・武力行使」発言 タイが強く反発

【タイ】タイ空軍のプラパート・ソーンチャイディー空軍大将(副司令官、タイ・カンボジア情勢合同情報センター所長)は8月27日、カンボジアのメディアがアヌティン・チャーンウィーラクーン首相の逮捕や武力行使の可能性に言及したことについて、「交渉環境を損ない、国境問題の緊張を高める恐れがある」と強く警告した。カンボジアは前週にも「アセアンの警察のように振る舞っている」とタイを非難していた。

 今回の記事は、アヌティン首相が8月23日に東北部ウボン・ラーチャターニー県の国境地帯「500高地」を訪問したことを受け、カンボジアのメディアが「同地域はカンボジアの主権下にある」と主張したもの。「首相を含むタイ高官はカンボジア法に基づき逮捕・訴追され得る」と書き立て、カンボジア軍による武力行使の可能性にも触れた。

 プラパート大将は、「一方的な主権主張を根拠に他国要人の逮捕や武力行使を示唆することは国境問題の解決に資さず、緊張を高めるだけ」と批判。両国が署名した合意や事実に基づく協議に戻るべきだとたしなめた。

 「アヌティン首相の訪問は、タイ領内に展開する部隊を激励するもので、両国合意の範囲内。国境線の変更や新たな境界の設定、カンボジアの主権主張を認める行為には当たらない」と説明した。さらに、「国境問題は地図、証拠、条約、調査、両国が認める手続きによって扱うべきであり、記事による脅しや逮捕状のような一方的主張で決めるべきではない」と強調した。

 カンボジアは前週にも、主権問題や東南アジアの詐欺拠点、ミャンマー情勢などを理由に、タイが周辺国の内政に踏み込んでいるように見えるとし、「アセアンの警察気取り」と非難していた。

●タイは「アセアンの警察」気取り カンボジアの非難にタイ空軍が反論

プラパート空軍大将 写真:タイ空軍フェイスブックより

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