【タイ】タイ看護評議会が定めた看護師の勤務時間に関する新基準が3月10日に官報に掲載され、11日に施行された。長時間労働による疲労を抑え、患者と看護師双方の安全性を高めることを目的とする。
ラリダー・プルートウィワタナー政府副報道官は、看護師の人員配置は量と質の両面で医療サービスの在り方を左右する重要な要素だと指摘。その上で、過度な連続勤務や不十分な休息は医療事故のリスクを高める恐れがあると説明した。新たな基準では、看護管理者に対して1日の総勤務時間を12時間以内とする勤務表の作成を求める。時間外労働や待機呼び出しを含めた週の総労働時間は52時間を上限とし、勤務と勤務の間には少なくとも11時間の休息を確保することを義務付けている。短時間で次の勤務に入る「クイックリターン」を避け、長時間の連続勤務による負担軽減を図る。
医療機関に対しては、勤務中の適切な休憩時間の確保や、過重勤務後の回復支援、特に夜勤時の休憩スペース整備など、看護師の安全と健康を守る体制づくりを求めている。人事管理の適正化や心身の健康増進、燃え尽き症候群の予防、仕事と休養の両立を促す取り組みも重視する。
ラリダー副報道官は、「今回の基準は、看護人材の管理水準を引き上げて疲労によるリスクを減らすことで、長期的に患者と医療従事者の安全確保につながる」と述べた。
























