【タイ・カンボジアほか】マレーシア・クアラルンプールで7月28日午後に開かれたタイとカンボジアの会談で、24日から続く国境を巡る軍事衝突で両国が停戦に合意した。29日0時に発効する。
会談はマレーシアのアンワル・イブラヒム首相の働きかけで実現し、タイのプームタム・ウェーチャヤチャイ副首相(首相代行)およびカンボジアのフン・マネット首相ほか、米国と中国からの特使が参加した。
停戦に関してはトランプ米大統領が、「両国首脳と電話会談し、速やかに停戦に合意し和平案を取りまとめることで一致した」と発言していた。また、「米国は戦闘を続ける国との貿易を停止する」とも通告しており、関税政策で36%という税率を提示され、発動直前にもかかわらず交渉を優位に進められていないタイは、トランプ大統領に「逆らえない」というのがもっぱらの見方だった。
タイとカンボジアの国境を巡る軍事衝突は、2008年から2011年にかけても起きており、このときも少なくとも28人が死亡、数万人が避難を余儀なくされた。