次期タイ警察長官、選出初日に覚醒剤大量押収
- 2023/9/28
- タイ社会
【タイ】トーサク・タイ警察副長官は28日、中部ナコンパトム市の住宅で、覚醒剤の錠剤1500万錠、粉末420キロと大量のヘロインを押収し、タイ人の男4人を逮捕したと発表した。
容疑者グループの動きを2年前から監視し、27日夜、現場に踏み込んだ。トーサク副長官は28日に現場を視察した。
トーサク副長官は27日のタイ警察委員会会合で次期警察長官就任が決まったばかりで、昇進の「ご祝儀」のように大量の覚醒剤を摘発したかたち。
ナコンパトムでは今月6日、市内の地元有力者宅で行われた警官29人が参加した宴会の最中に、国道警察所属の警察少佐と警察中佐が拳銃で撃たれ、少佐が死亡、中佐が負傷しする事件があった。犯行現場にいた警官は容疑者2人を逮捕せず、一部は逃走を助けたとみられる。犯行を指示したとされる地元有力者の男は7日に警察に出頭して逮捕され、実行犯とされる容疑者は8日に警官に射殺された。11日には、射殺された警官の上司が拳銃自殺した。
警察と地元有力者の癒着に厳しい目が注がれる中、ナコンパトムなど中部・西部8県を管轄するタイ警察第7管区では、銃器や麻薬の大量摘発が相次いでいる。