インドネシアのバティックエア、機長と副操縦士が同時に居眠り
- 2024/3/11
- タイ社会
【インドネシア】インドネシアのニュースサイト、ジャカルタグローブなどによると、1月25日、インドネシアのスラウェシ島南東部クンダリのハルオレオ空港からジャカルタ郊外のスカルノハッタ空港に向かっていた旅客機で、飛行中に機長(32)と副操縦士(28)が同時に居眠りし、機が航路をそれるトラブルがあった。同機は無事にスカルノハッタ空港に着陸し、乗客153人と乗員にけがはなかった。
トラブルが起きたのはインドネシアの航空会社バティックエアのエアバスA320型機。副操縦士が操縦し、午前8時ごろハルオレオ空港を離陸した。機長が副操縦士の許可を得て操縦席で居眠りしたところ、しばらくして副操縦士も眠ってしまった。ジャカルタの管制センターが副操縦士と最後に交信してから12分後、通話を試みたが、反応がなかった。その16分後に機長が目を覚まし、機が航路を外れているのに気づいて修正し、副操縦士を起こした。副操縦士は双子が生まれたばかりで、睡眠不足気味だったという。
インドネシアでは旅客機の事故が度々起きている。2013年にはバティックエアの親会社である格安航空ライオンエアの旅客機がバリ島のングラ・ライ空港手前の海に墜落し、4人が重傷を負った。2014年にはインドネシア・エアアジア機がジャワ島東部のスラバヤからシンガポールに向かう途中に墜落し、乗客乗員162人全員が死亡した。2018年にはライオンエア機が離陸直後にスカルノハッタ空港沖に墜落し、乗員乗客189人全員が死亡した。