タイ各地で「菜食週間」 バンコクでは中華街がにぎやかに

【タイ】10月21日から29日まで、タイ各地で「菜食週間(キンジェーกินเจ、ベジタリアン・フェスティバル)」が催される。もともとは19世紀初頭、中国・福建省などから伝わったとされ、タイに移住した中華系住民が信仰や身を清める行として守ってきた習わしといわれる。近年は全国に広がり、一般のタイ人も広く参加するようになった。

 期間は10日間と定められ、魚や肉のほか、にんにくやニラなど匂いの強い食材を口にしてはならない。町中の食堂や屋台では、ベジタリアン料理のみを提供する店が「齋(ジェー)」と書かれた黄色い旗を掲げ、祭りの象徴となっている。

 本来は菜食や禁酒に加え、性交の禁止や白装束の着用も求められるが、こうした厳格な戒律を守るのはタイ南部の華人社会が中心で、首都バンコクでは比較的緩やかに受け入れられている。

 バンコクでは観光誘致の一環で、中華街(ヤワラート通り)などに露店が立ち並ぶなど、期間中は賑やかになる。

写真:newsclip

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