脱炭素経営支援のアスエネ、タイで脱炭素支援を拡大 カシコン銀子会社と提携

【タイ】脱炭素経営支援を手がけるアスエネ(本社:東京都港区)のタイ法人は、タイ大手カシコン銀行の子会社「KClimate 1.5」と業務提携した。電子、自動車関連、包装、食品・飲料など幅広い産業に向け、CO2排出量の算定や削減を含む包括的なソリューションを共同で提供する。

 アスエネによると、タイはアセアン有数の製造拠点で、自動車や化学など温室効果ガス排出の多い産業が集積する。欧州連合(EU)のCSRD(企業サステナビリティ報告指令)やCBAM(炭素国境調整メカニズム)といった国際規制の強化を背景に、輸出競争力を維持するにはサプライチェーン全体での排出量開示と削減が急務となっており、こうした状況が今回の提携を後押しした。同社はこれまで、累計3万社超にCO2排出量の「見える化」や削減支援を提供してきた実績を持つ。

 一方、KClimate 1.5はカシコン銀行が設立したカーボンアカウンティング会社で、Scope1・2に加えScope3やCFP(カーボンフットプリント)算定まで対象を広げている。銀行グループの顧客基盤を活かし、幅広い現地企業にサービスを展開する体制を整えている。

 両社は今後、サプライチェーン全体の排出量管理や国際規制対応を支援するほか、カシコン銀行グループの金融商品とも連携し、排出削減と経済的インセンティブを結びつける仕組みづくりを進める。タイ企業の国際競争力を高めるとともに、世界的なネットゼロ目標の達成にも寄与する考えだ。

ASUENEサービスサイト:https://asuene.com

ASUENE (THAILAND) / 新谷 志保 Manager
KCimate 1.5 / Takerng Osirichaive Managing Director

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