【タイ】タイ工業連盟(FTI)自動車部会は11月25日、自動車の国内販売も輸出も依然として振るわないことから、生産台数の目標値を引き下げると発表した。国内向けが55万台から45万台に、輸出向けが115万台から105万台にと、合計170万台から150万台に下方修正した。同部会は7月にも、当初の目標である190万台から170万台に引き下げていた。
先月10月の生産台数は前年同月比25.1%減の11万8842台、1~10月は前年同期比19.2%減の124万6868台だった。
国内(新車)販売台数は10月、前年同月比36%減の3万7691台で、2021年5月にロックダウンが解除されて以降、54カ月ぶりの少なさとなった。主因は金融機関のローン審査の厳格化とされる。1~10月は前年同期比26.2%減の47万6350台。来年は購買力が回復してローン審査も通りやすくなり、国内販売台数は上向くという楽観的な見方もある。
輸出台数は10月、前年同月比20.2%減の8万4334台で、1~10月は前年同期比8%減の85万3221台。輸出低迷は、ロシアのウクライナ侵攻や中東情勢の悪化などが国際物流に影響を与えていることが主な理由という。