タイとつながる外国人 Ms. Le Thi Minh Trinh (Fley) レ・ティ・ミン・チンさん(フレイ)

 フレイさんはベトナム・ドンナイ省の出身。タイに住み始めて5年となる。いつもは「The Bangkok Community Help Foundation(BCHF)」のボランティア活動に従事。毎週火曜の夕方過ぎ、バンコク都内クロントゥーイ区のボランティア施設で大人向けに英語を教えている。

 「私がみんなに教えているのは主に発音」。前半の文法の時間はもう一人の教師 * が、後半の発音の時間はフレイさんが担当と、たいていは2人のコンビで授業が進められる。

 ホワイトボードに例文と発音記号を明記し、タイ語で詳細を説明していく。ネイティブと思うぐらいのタイ語の流ちょうさだ。歯医者で見かけるような歯列模型を駆使し、指で舌の動きを解説するときもある。

 生徒たちも真剣に聞き入っている。母音や子音が豊かなタイ語の話者にとって、決して難しいものではないのかも知れない。フレイさんが「難しいですか」と質問しても、「難しくない」と返している。

 「私は教師ではないが、自分が得た知識を必要としている人たちに伝えたい」と語る。BCHFの英語教室以外でも、例えば母国ベトナムの目が不自由な人たちを対象に、タイからオンラインで英語の発音を教えている。裁縫やスケッチによる読書レビューといった趣味と共に、英語の発音を教えることは仕事でも義務でもなく、楽しみの一つだ。

 やりたいことはたくさんある。「TESOL(Teaching English to Speakers of Other Languages)の資格を取得して、かつての先生が私にインスピレーションを与えてくれたように、私も多くの人にインスピレーションを与えられたらいいと思う」。ユーチューブのチャンネルを開設し、スケッチによる読書レビューを動画化する計画もある。「もう一言語マスターしたい。多分、中国語」と積極的だ。

 タイに住み始めた頃の、タイが手放しで好きという気持ちは薄まっている。機会があれば新たな国での生活もあり得る。「でも自分の国よりタイが好きだし、タイの人たちが好きだし、英語教室のみんなが好き」と話す。

授業の前半は文法が中心。フレイさんも生徒と共に授業を聞く

授業後半の発音に関する説明を、フレイさんが引き継ぐ

別の週の授業シーン。印象的な整った文字を書く

 

The Bangkok Community Help Foundation
(タイ内務省登録番号:KT 3169)
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