バンコクでの作品展と対話イベント開催 ~芸術を通じた平和の希求と静かな共鳴~ 作品展:12月6日~

バンコクでの作品展と対話イベント開催~芸術を通じた平和の希求と静かな共鳴~
作品展:12月6日~12月20日 田中稔子氏との対話イベント:12月7日

 公益財団法人笹川平和財団(東京都港区、理事長・角南篤)は2023年12月6日から12月20日まで、タイの首都バンコクで、小さな作品展と対話イベント 『Small Art Exhibition & Peace Talks~Echoed Tranquility~』を開催いたします。このイベントは、東南アジア諸国連合(ASEAN)全域を視野に、平和と安定のための活動を展開するスリン・ピッスワン財団(バンコク、理事長・フアディ・ピッスワン)との共催、東南アジアのアートコレクションを中心に展示するジム・トンプソン・アート・センター、広島平和記念資料館の協力、在タイ日本国大使館の後援をいただいています。また、外務省および「日本ASEAN友好協力50周年」連絡協議会事務局により「日本ASEAN友好協力50周年記念事業」として認定されています。

 積年のパレスチナ問題は再び武力衝突に発展し、多くの国民の命が失われています。また、2022年2月に始まったロシアによるウクライナ軍事侵攻の惨禍も、激しさを増しています。

 武力紛争の裏で、国民一人ひとりの生命が脅かされ安寧な人生が破壊されていますが、いかなる理由があろうとも、紛争の解決手段として武力を行使することは許されません。先進7カ国(G7)の議長国である日本は今年、広島でG7サミットを開催し、世界で唯一の被爆国である日本の経験を世界と共有し、平和な社会の実現に向けた決意をG7リーダーとともに世界に向けて発信しました。

 この機会をとらえ、平和を希求する作品を展示し、芸術家や次世代を担う若者が対談・対話するイベントを通じ、原爆の悲惨さを踏まえた想い、武力と暴力によらない人間の安全保障に根差した、平和な社会の希求への共感を醸成することを目的に、本イベントを開催いたします。

 広島の被爆者であり七宝壁画作家の田中稔子氏のほか、タイ人クリエーターのプラチャヤ・ピントン氏、ベトナム系アメリカ人のメディア作家であるディン・Q・レ氏の三人のアーティストによる平和への祈りを込めた作品を集め、共鳴する空間を提供します。 あわせて、広島の高校生が被爆者の話をもとに描いた一連の絵画も展示し、田中稔子氏による創作活動の原点をお伝えします。

 12月7日には作品ガイドツアーが行われ、その後、田中稔子氏によるトークが予定されています。田中氏は欧米をはじめ世界中で作品展示や被爆体験を語り続けてきましたが、東南アジアでの被爆証言は初めての試みとなります。ぜひご取材ください。

日にち:2023年12月7日(木)
会 場:ジム・トンプソン・アート・センター
住 所:10/1 Kasem San 2 Alley, Wang Mai, Pathum Wan, Bangkok 10330
入場料:無料
16:30 作品ガイドツアー(於:イベントスペース)
17:00 2名のアーティストとの対談&体験共有(於:ポップルーム)
※広島の被爆者であり七宝壁画作家の田中稔子さん、『運命の器官』作者のアーティスト、タイ人のプラチャヤ・ピントンさん
18:00 オープニング・レセプション(於:イベントスペース)
歓迎の辞: タイ国外務大臣政務官 シハサック・プアンケトキーオ
在タイ日本国大使館広報文化部長、参事官 川村真紀
笹川平和財団常務理事 安達一
スリン・ピッスワン財団理事長 フアディ・ピッスワン


作家プロフィール
田中稔子(TANAKA Toshiko)

 1938年広島市生まれ。七宝壁画作家。1946年8月6日、広島に投下された原子爆弾の被爆経験を持つ。七宝壁画という伝統的な日本の芸術技法に取り組み、独自の作品を制作。広島市長からローマ教皇ヨハネ・パウロ2世に贈られた作品を含む多くの作品を制作し、ピースボートに乗船して被爆体験証言を行うなど、被爆者としても国内外で積極的な活動を行う。2023年のG7広島サミットユースフォーラムでは、綾瀬はるか氏や高校生との対談も。

プラチャヤ・ピントン(Pratchaya Phinthong)

 1974年にウボン・ラーチャターニで生まれ、バンコクで活動する造形作家。ピントンのプロジェクトは、見るものがその隙間を埋めるように道かれる。異なる現実を隔てる空間と距離を強調しながら、その狭間のダイナミックな領域で作品を制作している。一連の作品『運命の器官』では、軍需品から鉛と錫を再鋳造し、多くの手足の切断者が経験する幻肢症候群の治療法に使われる鏡に似せている。

ディン・キュー・レ(Dinh Q. Lê)
 ベトナム系アメリカ人の写真家、ビデオアーティスト。1968年にカンボジアとの国境沿いの町に生まれ、1978年にクメール・ルージュの侵攻を逃れるために家族とともに渡米。
大学ではコンピューター・サイエンスと写真を学ぶ。大学在学中に、アメリカ人にとってのベトナム戦争体験の物語の量に比して、ベトナム人の語りが欠落していることに気づき、「語られない物語」についての作品を制作し始める。2015年、森美術館で大規模個展を開催。

作品展・対談イベント事務局連絡先:
公益財団法人笹川平和財団 アジア・イスラム事業グループ 伊藤幸代
+81 3 5157 5156
asia-middleeast@spf.or.jp

【団体情報】
公益財団法人 笹川平和財団(SSasakawa Peace Foundation: asakawa Peace Foundation: SPF)SPF)
 笹川平和財団は、国際交流および国際協力の推進を目的として、日本財団およびモーターボート競走業界の支援を受けて19861986年に設立されました。民間財団ならではの自由な発想と手法により、国内外のさまざまな関係者と協力しながら、国際社会の課題解決に向けた活動を幅広く行っています。
https://www.spf.org/
https://www.spf.org/
スリン・ピッスワン財団(Surin Pitsuwan FoundationSurin Pitsuwan Foundation:: SPFSPF)
 スリン・ピッスワン財団は、ASEANASEAN地域の繁栄を促進し、人道的な視点から活動しています。当財団のビジョンは、ASEANASEAN市民が個々の違いを超えて連帯し、地域の課題に取り組み、ひとつのコミュニティとして地域繁栄を支えることです。当財団は、教育、外交、人間の安全保障の3つの分野で積極的に課題に取り組んでいます。
https://surinpitsuwanfoundation.org/
https://surinpitsuwanfoundation.org/

協力:JIM THOMPSON ART CENTER
広島平和記念資料館

後援:在タイ日本国大使館

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