デンカとサイアムセメント、タイでアセチレンブラック製造 投資額4億ドル

【タイ】デンカ(東京都中央区)は10日、タイ王室系素材大手サイアムセメントの化学事業子会社SCGケミカルズと合弁で、導電材料であるカーボンブラックの一種であるアセチレンブラックを製造販売する合弁会社をタイに設立すると発表した。

 新会社は「デンカSCGCアドバンストマテリアルズ」。資本金2億ドルで、デンカグループが60%、SCGケミカルズが40%出資する。タイ東部ラヨン県に年産能力1万1000トンのプラントを建設し、2026年下期に稼働する計画。投資額は4億ドル。

 アセチレンブラックは電気自動車(EV)用リチウムイオンバッテリー、洋上風力発電の高圧送電線ケーブルなどに使用され、需要が拡大している。

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