インドネシアでワクチン由来ポリオウイルス

【インドネシア】厚生労働省検疫所によると、インドネシア保健省は2023年12月20日と27日、伝播型ワクチン由来ポリオウイルス2型の新たな確定症例2例を世界保健機関(WHO)に報告した。

 1例はジャワ島の中部ジャワ州クラテン県の6歳女児で、2023年11月21日に急性弛緩性麻痺(AFP)を発症した。女児は最近ジャワ島の東ジャワ州のマドゥラ島を訪れていた。2例目は1歳の男児で、マドゥラ島在住。2023年11月22日に麻痺を発症した。

 インドネシアでは2022年10月から2023年2月までに4例の伝播型ワクチン由来ポリオウイルス2型が報告され、うち3例がスマトラ島のアチェ州で、1例がジャワ島の西ジャワ州で発生した。

 ポリオは主に5歳未満の小児が罹患し、感染者の約200人に1人に永続的な麻痺や麻痺者の2~10%に死亡を引き起こす感染力の強い病気。ウイルスは人から人へ、主に糞口経路で感染する。汚染された水や食べ物から感染することもある。感染者の90%以上は無症状か軽い症状。

 ワクチン由来ポリオウイルスは、もともと経口ポリオワクチンに含まれていたポリオウイルス株が変異したものであることが解明されている。経口ポリオワクチンには弱毒化した生きたポリオウイルスが含まれ、腸内で一定期間複製することで抗体ができ、免疫が確立する。まれに、消化管内で複製される際に、経口ポリオワクチンの株が遺伝的に変異することがあり、ポリオの予防接種が十分でない地域、特に衛生状態が悪い地域や人口過密な地域で感染が広がることがある。ごくまれに、ワクチン由来のウイルスが遺伝的に変異し、野生型ポリオウイルスと同じように麻痺を引き起こすことがあり、ワクチン由来ポリオウイルスと呼ばれる。

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